特定受遺者

受遺者とは遺言により、財産を分与された人をいう。
包括受遺者とは、「財産の1/2」というように、割合として財産分与を受ける人の事をいい、相続人と同じ権利義務を担う。したがってマイナス財産も相続するため、限定承認する機会が与えている。
特定受遺者とは「1000万円を遺贈する」というように、分与される財産が明確になっている受遺者をいう。特定受遺者の場合は、遺贈の内容が明らかなわけですから、単純承認するか放棄するかの選択になる。
遺贈の放棄はいつでもできるが他の相続人の相続分に関わるので、他の相続人から承認か放棄どちらか決める旨の催告があったときは催告書記載の期間内に決めなければならない。